2014年12月17日水曜日

日本の農業くらい「表と裏」「建前と本音」の食い違っている世界は珍しい。だから「書いた話」よりも「書かなかった話」のほうが圧倒的に多い。


 

 

『とっておきの話(七)』   「日本記者クラブ会報」から

      日本記者クラブ(非売品)    2014/11

 

 

『「食糧自給率100%」を考える  まやかしの数字に踊るな』

(加倉井 弘)

 

 

 

・日本の農業くらい「表と裏」「建前と本音」の食い違っている世界は珍しい。だから「書いた話」よりも「書かなかった話」のほうが圧倒的に多い。「なぜ輸入汚染米が食用として流通したのに、国産のカドミウム汚染米は流通しなかったのか」とか、「BSE(いわゆる狂牛病)対策に関しては、日本の牛肉は安全性においてはほぼ同等であるという見解はどういう意味なのか」「なぜ食品の偽装表示を農水省は取り締まれないのか」といった食の問題から、「6兆円を超えるウルグアイラウンド農業

合意対策費はどう使われたか」とか、「なぜ多くの農家がコメの生産調整に反対なのに農協は賛成なのか」「なぜ都市近郊農家は農地保全の線引きに反対するのか」といった農の問題まで、多すぎてとても書ききれない。

 

3倍の農地が必要だ>

・まず、日本の食料自給率が4割になったから日本の食の安全保障が危うくなった、農業振興政策で5割にしたいという現在の国家目標はおろかで無意味である。

 

・このように現在輸入している「主な農産物」を日本国内で作るのに必要な農地を合計すると、政府の控えめな計算でも1200万ヘクタールになるという。

 

・食糧自給率を100%にするには、現存農地のほかに、新たにその3倍の農地が国内に必要になるが、日本列島のどこにそんな土地が残っているのか。

 

<食生活の変化、消費2倍の内実>

・昭和30年代に8割もあった日本の食料自給率はなぜ4割に減ってしまったのか。それは農業生産が半減したからではない。消費が2倍になったからだ。食料自給率とは、分母が総消費量、分子が国内生産量で計算される数値である。自給率が8割から4割になったのは、分子が半分になったからではなくて、分母が2倍になったからである。

 

・日本の高度経済成長で、国民の食生活は大きく変わった。ご飯と味噌汁と漬物といった伝統的な食事から、肉や卵を食べ、牛乳を飲むような西欧風の食事に変化した。それに応じて日本の農業生産も米・麦・芋中心から畜産物や野菜中心に変わったのだ。この間に、肉用鶏の飼育数が1億羽も増えた。採卵鶏の飼育数は5千万羽増えた。豚の飼育数が5百万頭も増えた。乳牛と肉用牛の数がそれぞれ50万頭ずつ増えた。

日本の農地は増えないのに家畜の数が増えたら、家畜に食べさせるエサがない。だから飼料穀物の輸入関税をゼロにして、家畜に食べさせるためのエサの輸入を増やした。だから日本の「カロリーベースの食料自給率」が下ったのだ。

 

・心配症の人のために言っておくが、現在の食料自給率が4割だから、万一食料輸入が途絶すると日本人の4割しか生き残れないという考えは間違いである。エサが輸入できなくなるから、日本で飼われている家畜のほとんどが生き残れないというのが正しい。

 

・では万一食料輸入が途絶した場合に、われわれが生き残るための対策は何か。まず配給制度による国民の食料消費の抑制である。スイスは平時には一人当たり3300キロカロリーある食料供給を、危機時には最低必要水準の2300キロカロリーに下げて配給する計画である。現在、日本人の食料供給量は一人当たり2500キロカロリー程度あるが、今は家畜のエサや野菜や花などを作っている農地に、穀物や芋類などの熱量効率の高い作物を作れば、一人あたり1900から2000キロカロリーの熱量供給が可能とされている

 

<国家目標は永遠に・・・>

・ところが実際にやってみると、最初から予想されていたことだが、食料自給率向上目標はいっこうに達成されなかった。農水省は国民の食料消費量をコントロールできないし、農業生産の面から見ても、農地の面積が限られているのに穀物の生産量を何倍も増やす術などあり得ないからだ。

 

・さらに日本で一番大切な作物であるコメの場合は、零細規模の分散された水田を所有する多数の兼業農家がパートタイマー的に生産を担当しているので、国際価格の10倍を超えるというとんでもなく高い国内価格を引き下げられる可能性はない。だから、国内でコメの消費量は減り続け、やむを得ず生産調整するから生産量が減り続ける。これで食料自給率が上がるはずがない。食料自給率目標は「まぼろし」もしくは「まやかし」にすぎない。

 

・さて最後に、農業を正しく考える練習として、「やってはいけないが、日本の食料自給率が確実に上がる政策」をご披露しよう。

「侵略戦争をやって日本の農地をふやすこと」~なんといっても日

本の国民一人当たりの農地の面積は英国の8分の1、フランスの13分の1しかないのだから。ただし太平洋戦争の際の日本の戦死者は300万人といわれている。

 

「日本の人口を減らすこと」~江戸時代の日本の人口は3千万人から

4千万人といわれているが、食料自給率は100%だった。ただし庶民の食事は貧しく、畜産物はまったくあがらない「一汁一菜」が基本だった。それでも江戸時代の食料不足は深刻で、日本各地で飢饉が相次ぎ、多くの餓死者が出たという記録が残っている。

 

「日本が貧乏になること」~日本の食料輸入が加速したのは、貿易収

支の黒字が常態化してからである。「加工貿易」に依存している日本の工業技術が、ひとたび国際競争力を失えば、外国から食料を買う購買力は消えてなくなる。

 

「江戸時代の鎖国に戻ること」~ただしそれでは食料も入らないが、

石油や鉄鉱石も入らない。そこで食料は輸入しないが石油は入れたいというのなら、国際ルールに縛られないようWTOから脱退することだ。これは日本の国益に反する行為と思うが。

いかがでしょうか。

 




■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■

・日本のメディアでも「書かないことが多い」というほど、日本の農業は複雑な問題が多いようです。現在進行中のTPP(環太平洋連携協定)の交渉についても農業者は反対しているようです。私たち一般人は、当然、農業問題には詳しくはありません。しかし、毎日の食の安全問題や価格に直結しますので、重要です。一般的に考えても、山間部の農家と都市近郊の農家では、大きな格差がついたようです。老齢化少子化の現象は、山間部の農家に顕著に現れてくるのかもしれません。

 


・著者は農政ジャーナリストですが、メディアのタブーとかで、何かと慎重だったようです。「日本の農業くらい“表と裏”“建前と本音”の食い違っている世界は珍しい。だから「書いた話」よりも「書かなかった話」のほうが圧倒的に多い」とのことです。やはりこの分野でも日本的な対応が限界のようです。ですから私たち一般人は、メディアを通しても実態を把握するのが困難になっているようです。日本の国民一人当たりの農地の面積は英国の8分の1、フランスの13分の1ということで、外国にモデルを見つけるのは、困難のようです。
また一般にメディアではそれがたとえ事実だとしても「世間の耳目を集める」ことは書けないそうです。「世間も騒がせることを書くこと」はある種のリスクを伴います。つまり芸能人の醜聞を好んで載せる週刊誌ではないそうです。


 

・太平洋戦争の際の日本の戦死者は300万人でしたが、戦争の遠因は「農村の疲弊」もあったそうです。将来の高齢化、人口減少の直接の影響を受けるのは農業もその一つです。シャッター商店街のように、街中では大きな変化がおこっていますが、農業でも様々な大きな変化が起こっているようです。したがって、複雑な農業政策を打っていかなければならないようです。地域再生も難しい問題のようです。当然ながら、政府には農業の中長期計画があるとおもわれますが。

 

 

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「円盤は神人や異人、悪魔の乗り物なのか!?」「天使は神の秘密諜報員なのか」

UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象なのか。UFO問題とは、人間にとっての死の問題を解くことなのだろうか。UFOはフリーメーソンの創作なのか!?」

「全宇宙を創ったという“虹の神々”も地球に来ているのだろうか」

「イルミナティなどのフリーメーソン組織に入ると神に会えるのだろうか」

「国際連合の設立に動いたキリストの星、アプ星人とは」

「人は皆、記憶喪失の異星人だろうか」

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「セドナ上空に見えないエーテルのシティが滞空するのだろうか」

 

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