2013年12月8日日曜日

それはいつだかわからないが来ることは来るというだけは確かである。今からその時に備えるのが何よりも肝要である。それだから今度の三陸の津浪は、日本全国民にとっても他人ごとではないのである。


 


『反欲望の時代へ』 大震災の惨禍を超えて

山折哲雄 × 赤坂憲雄

東海大学出版会   2011/9/1

 

 

 

・(山折)そして『農民芸術概論』においては「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はありえない」というよく知られる言葉が出て来る。賢治を語る時にはかならずといっていいくらい引き合いに出されるメッセージですね。科学と芸術と宗教の幸福な統合をめざす賢治のメッセージと僕も解釈していますが、にも関わらず最晩年になって彼は『グスコーブドリの伝記』を書いた。

 

・飢饉や災害が発生して現実は非常に厳しい状況であるという認識を賢治は持っていたはずです。賢治の生まれた明治29年は明治の三陸大津波が起き、賢治の死んだ昭和8年には昭和三陸大津波が起きている。象徴的な大地震と大津波の合間を生きてきたのが、賢治の37年間の生涯だったわけです。その生涯のなかで、あのメッセージを考え出して『グスコーブドリの伝記』を書いた。

 

<津浪と人間>(寺田寅彦)

・昭和8年3月3日の早朝に、東北日本の太平洋岸に津浪が襲来して、沿岸の小都市村落を片端から薙ぎ倒し洗い流し、そうして多数の人命と多額の財物を奪い去った。明治29年6月15日の同地方に起こったいわゆる「三陸大津浪」とほぼ同様な自然現象が、約満37年後の今日再び繰り返されたのである。

 

・同じような現象は、歴史に残っているだけでも、過去において、何遍となく繰り返されている。歴史に記録されていないものがおそらくそれ以上に多数にあったであろうと思われる。現在の地震学情報から判断される限り、同じことは未来においても何度となく、繰り返されるであろうということである。

 

・こんなに度々繰り返される自然現象ならば、当該地方の住居は、とうの昔に何かしら相当な対策を考えて、これに備え、災害を未然に防ぐことができていてもよさそうに思われる。これは、この際誰しもそう思うことであろうが、それが実際はなかなかそうならないというのが、この人間界の人間的自然現象であるように見える。

 

・津浪のおそれのあるのは三陸沿岸だけとは限らない。寛永安政の場合のように、太平洋沿岸の各地を襲うような大掛かりなものが、いつかはまた繰り返されるであろう。その時には、また日本の多くの大都市が大規模な地震の活動によって将棋倒しに倒される「非常時」が到来するはずである。それはいつだかわからないが、来ることは来るというだけは確かである。今からその時に備えるのが、何よりも肝要である。それだから、今度の三陸の津浪は、日本全国民にとっても他人ごとではないのである。

 

・しかし、少数の学者や自分のような苦労性の人間がいくら骨を折って警告を与えてみたところで、国民一般も政府の当局者も決して問題にはしない、というのが一つの事実であり、これが人間界の自然法則であるように見える。自然の法則は人間の力では枉げられない。

 

<天災と国防>(寺田寅彦)

・国家の安全を脅かす敵国に対する国防等は現に政府当局の間で熱心に研究されているであろうが、ほとんど同じように一国の運命に影響する可能性の豊富な大天災に対する国防策は政府のどこでだれが研究しいかなる施策を準備しているか、はなはだ心もとないありさまである。思うに日本のような特殊な天然の敵を四面に控えた国では、陸軍海軍のほかにもう一つ科学的国防の常備軍を設け、日常の研究と訓練によって非常時に備えるのは当然ではないかと思われる。

 

・陸海軍の防備がいかに充分であっても肝心な戦争の最中に安政程度の大地震や今回の台風、あるいはそれ以上のものが軍事に関する首脳の設備に大損害を与えたらいったいどういうことになるであろうか。そういうことはそうめったにないと言って安心していてもよいものであろうか。

 

・我が国の地震学者や気象学者は従来かかる国難を予想してしばしば当局と国民とに警告を与えたはずであるが、当局は目前の政務に追われ、国民はその日その日の生活にせわしくて、そうした忠言に耳をかす暇がなかったように見える。誠に遺憾なことである。

 

・寺田寅彦(18781935)は、戦前の物理学者、随筆家で俳人。結晶によるX線解析の実験で世界的に知られ、東京帝国大学教授となり、地震研究所所員として研究を進める一方、金平糖の生成など統計力学的な研究も手掛けた。『寺田寅彦全集』全30巻がある。

 




私が思うこと、聞いたこと、考えること

・ウィキペディア(フリー百科事典)によると「『天災は忘れた頃にやってくる』は寅彦の言葉と言われるが、著書中にはその文言はない」とのこと。寺田寅彦といえば、「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉と結び付けられてよく引用されていたものです。関東大震災を調査し、理化学研究所研究員兼務、東京帝国大学地震研究所所員兼務だったようです。昔の地震の際も地震学者がいろいろと政府に「指導・警告」したようなのですが、その時は真剣に政府も動いたようですが、時期がたつと、忘れられていったそうです。

 


・昔の時代の寺田寅彦の懸念が、東日本大震災によって、再び実現してしまい「人間界の自然法則」が再現してしまったので残念です。日本には多くの地震研究所があり多くの地震学者がいますが、このたびの東日本大震災が起きる前においては、どのような指導や警告を行政当局にしていたのでしょうか。地震研究費が無駄になったのではないのでしょうか。3階建ての低い避難センターでは逃げ込んだ住民たちから多くの犠牲者が出たそうです。

 


・私たち一般人は、童話作家として知られている宮沢賢治については詳しくは知りません。が、「4次元的な作家だ」そうです。彼が生きた時代は大変な時代だったようです。ウィキペディア(フリー百科事典)によると「郷土岩手に基づいた創作を行い、作品中に登場する架空の理想郷に岩手をモチーフとするイーハトーブとなづけた」そうです。
ちなみに『グスコーブドリの伝記』は、2012年にアニメーション映画化されました。


 

ウィキペディア(フリー百科事典)によると、『グスコーブドリの伝記』のあらすじは、

「グスコーブドリ(ブドリ)はイーハトーブの森に暮らす樵(きこり)の息子として生まれた。冷害による飢饉で両親を失い、妹と生き別れ、火山噴火の影響による職場の閉鎖などといった苦難を経験するが、農業に携わったのち、クーボー大博士に出会い学問の道に入る。課程の修了後、彼はペンネン老技師のもとでイーハトーブ火山局の技師となり、噴火被害の軽減や人工降雨を利用した施肥などを実現させる。妹との再会もはたすのであった。ところが、ブドリが27歳のとき、イーハトーブはまたしても深刻な冷害に見舞われる。火山を人工的に爆発させることで大量の炭酸ガスを放出させ、その温室効果によってイーハトーブを暖められないか。ブドリは飢饉を回避する方法を提案するが、しかし、クーボー博士のみつもりでは、その実現には犠牲となることを覚悟した誰か一人が最後まで火山に留まる必要がある。ブドリの才能を高く評価するクーボー博士もペンネン老技師も彼をとめようとするのだが、ブドリに冷静に説得されてしまうのだった。そうしてブドリが最後の一人として残り、火山を爆発させると冷害は食い止められイーハトーブは飢饉から救われたのだった」とのこと。

 

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